現在、Amazonから消えてしまった「亞書」。

ふと気付いたことがある。

亞書は当時AmazonでFBA{正式名称「フルフィルメント by Amazon」}で売っていた。
簡単に云うとこれはAmazonが商品の管理・発送を代行してくれるもので、
カスタマーから見ると、「プライム」と表示される商品のことである。
出品者の手間がすべて省けるので、便利ではあるがその分、手数料などもかかってしまう。
逆に発送など全ての業務を自社で行う方式のマーケットプレイスというのもある。
こちらは自分でやる分、FBAほどの手数料がかからない。

亞書はそのFBAだったのだが、そうなると疑問がある。
大々的に宣伝しているわけでもなく、ましてやあの値段からして、1冊売れれば奇跡である。
流通させることだけが目的であれば尚のこと、なぜお金をかけてまでFBAで出品をしていたのだろうか?

どうせ売れないであろう本であれば、手元に置いておいても問題はない。
つまり、マーケットプレイスで出品していた方がいいのではないか?

FBAでなければいけない理由が何かあるはずだ。
逆に言えば入水にとってマーケットプレイスだと都合の悪い理由がある。

考えられる理由としては、発送する際に、送り主の住所が必要になってしまう。
ユダ書院ないし亞書刊行會は架空の会社なので、その住所を書くことが出来ない。
FBAならAmazonの倉庫から発送されるので、その必要がなくなる。

もしくは特定商取引法に基づく表記を嫌がった、という説。

Amazonでマーケットプレイスで出品している商品を何でもよいので見てみてほしい。
そして、社名をクリックすると、右の方に「特定商取引法に基づく表記」が出るはずだ。
特定商取引法に基づく表記は、販売業者、ストア代表者名、お問い合わせ先電話番号、住所、その他・備考、 
運営責任者名、店舗名を記載しなければならない。
※追記 2015/10/27個人での出品の場合、その義務はないようだ。

ユダ書院は架空の会社である。その為、上記項目を埋めることが出来ない。

入水はこれを嫌がったのではないか?
しかしFBAにしてしまえば、一度に二つの悩みが解決する。

ただ、この説では矛盾することがある。
まず、りすの書房が流通と販売を請け負っているということであれば、堂々とりすの書房の住所で売ればいいはずだ。

また、以前りすの書房から売っていた入水そとの「御山のきつね」が現在はadamsというところから
マーケットプレイスで598000円という馬鹿げた値段で売っている。
このadams、特定商取引法に基づく表記がないのである。
つまり、表示させない方法もあるわけで、それならFBAで売る必要性はないように思う。
(私はこのadamsも入水なのではと思っている)

なぜFBAに拘ったのだろうか?

改めて考えると、やはり、入水は「りすの書房」と「ユダ書院」の関係性を出来るだけ断ちたかった、
と思うのだ。

当初の設定では、アレクサンドル・ミャコフスキーが執筆、それを亞書刊行會が編纂、
ユダ書院が出版という設定だったのではないか。

Amazonで見る限り、亞書はりすの書房から出ているということは一見してわからない状態だった。
しかし国会図書館で亞書をサーチすると、りすの書房とユダ書院とが連名で出版になっている。
ここまで見られるということは計算に入れてなかったのではないだろうか?

そして、マーケットプレイスにしてしまうとやはり送り元の住所が必要となる。
そこにりすの書房の住所を書くことに抵抗があったのではないだろうか?

私が問い合わせた際に返答を頂いた「ユダ書院が出版元でりすの書房が流通・販売している」、
というのは発覚してから急遽作った設定なのでは?

本来は全く関わりのないものにしたかったはずだと思うのだ。

以上がなぜFBAにしたのかという私の勝手な推測、憶測なのだが、
ここへきて、聖書に関してまた新たな謎が生まれてしまった。





つづく