コメント欄にてリクエストがあったので、取り上げて見ようと思う。
私自身、この事件に前から興味があり、取り上げるタイミングを伺っていた。
(現場にも訪れようとしていたぐらいである)
この事件、現場の状況からして、当初すぐに解決するだろうと思っていた。
が、未解決のまま、3ヶ月が過ぎようとしている。迷宮入りの様相を呈しているので考察してみよう。

 い。

まずは、事件の概要から。
 東京都中野区弥生町で8月26日夜、施錠された女性の部屋で絞殺事件が発覚した。自宅マンションで遺体となって見つかったのは飲食店アルバイトで劇団員女優の加賀谷理沙さん(25)。

加賀谷さんは遺体で発見される前日の25日午前0時ごろ、知人とLINEのやりとりを始めた。しかし、同1時40分ごろメッセージが未読に。以降、加賀谷さんと電話やメールをした関係者はなく、近隣住民の目撃情報もない。

不可解な点はいくつもある。部屋に残されていた物と、なくなった物。捜査当局が押収しているのはスマホ2台とパソコン1台、ほか10点。部屋を荒らされた痕跡はなかった。犯人はなぜかトートバッグを持ち去っている。

米カジュアルブランド『オールド・ネイビー』の吉祥寺店オープン時に200個限定で配られたものだ。

「財布、部屋のカギもなくなっている。防犯カメラに映っていた加賀谷さんの白い衣服も見つかっていない」(全国紙社会部記者)

加賀谷さんとそれなりの面識があり、第三者が知らないようなトラブルを抱えていた場合、かさばらないスマホを持ち去っても不思議はない。

所属劇団の近況にも変化があった。声優・キートン山田さんが主宰する『劇団ふりぃすたいる』が5月に解散。女優・加藤まゆ美さん主宰の『劇団FULL HOUSE』に移ったばかりだった。

しかし、両者とも「取材は受けられない」とそっけなかった。加賀谷さんが劇団仲間と来店した焼き肉店店長が明かす。

「たしか1年前に男女半々の7~8人で来られたのが最初でね。みなさん仲がよさそうで、次第に演劇論になっていったんですが、加賀谷さんはほかの人の話をニコニコしながら聞いていたのを覚えています。2度目の来店は事件の2~3か月前。劇団が解散したと知りました。相変わらず仲がよさそうだったので、もったいないなと思いました」

加賀谷さんは新宿の居酒屋とものまねパブでアルバイトをしていた。同じような境遇にある舞台女優が説明する。

「小さな劇団では給料は出ません。年2回の公演では百枚単位のチケットを売るのがノルマです。売れ残りは自腹です。日中は稽古や公演があるので、夜間でシフトを組みやすい飲食店などのバイトで稼ぐしかありませんが、クラブやキャバクラ勤務は禁じている劇団が多い。夜の女のにおいが染みつくというんです」

バイト先の加賀谷さんの評判はいい。居酒屋のバイト仲間が悔しがる。

「明るくてマジメに働く人。無遅刻、無欠勤でした。初めてバイトを無断で休んだ直後の8月26日、劇団主宰者から“2日連続で稽古を休んでいるので様子を見に行ってほしい”と店長が頼まれ、マンション管理人と部屋に行くと、電気がついているのに応答がなかったそうです」

取材を進めると、気になる情報に当たった。不審人物の存在だ。

「以前、入れ墨をした男が加賀谷さん宅に入っていくところを見た運送関係者がいる。ほかにも、近所の20代前半の女性が“50代くらいのやせた中年男にあとをつけられた。怖い。茶色いYシャツなどを着ていて、1年前から何回もつけられている”と逃げ込んできました」(近所の女性)

20代の女性は、事件後の9月4日にもこのストーカー中年につけられたという。2人の男が事件と関係があるかどうかはわからない。

 次に補足情報。
  • 被害者は全裸で亡くなっていた。下着は洗濯籠に入っていた。
  • 顔にはタオルがかけられており、玄関とは逆側の方に仰向けで倒れていた。
  • 無理に衣服を脱がせた形跡はない。
  • 被害者の住むマンション入り口のカメラは電源が入っていないダミーだった。
  • マンションの家賃は6万。エレベーターやオートロックはない。
  • 家賃は滞納していた。
  • 後頭部や手足に打撲痕。ひきづられた形跡はなく、玄関付近で殺害された模様。
  • 被害者の衣類もなくなっていた。
  • 被害者の遺体から男の唾液と、爪から皮膚片が検出された。  
  • 交友関係や周辺住民とDNAを採取した結果、全員シロ。
  • 被害者の部屋からは、バッグなどのほかにも、布団のシーツや毛布など十数点に上る持ち物がなくなっていた。
 現状だと、こんなところ。
他に補足があればコメント頂きたい。

【顔見知りか流しか】

まず、被害者に付着していた唾液、皮膚片のDNAと、被害者の交友関係から採取したDNAが
一致していないということから、犯人は

A 警察や友人も知らない未知の交友関係にあたる人間
B 顔見知り程度、あるいは一方的に被害者を知っている人間(劇団での客やバイト先の客、ストーカーなど)
C 被害者と面識のない流しの犯行

このいずれかだと思われる。

まずA。警察によると、顔見知りや周辺住民はシロなので、携帯に登録されていない、
まだ警察も把握していない未知の人物、という線。
とすると被害者は携帯を用いて犯人とのやり取りがなかったということになる。
つまりどうやって連絡を取っていたのかが謎だ。
携帯とPCは押収されているから、これら回線を使ったものではないと思われる。
実は携帯を3台持っていて、それだけ持ち去ったということも考えられるが、
裏を取れば3台持っていたかどうかは直ぐにわかるはずである。
2台の携帯は所謂「2台持ち」で、通話とネットを分けて使うことにより
携帯代を安くさせる為だとすれば合点がいくが、被害者は家賃を滞納するほど困窮していたようだし、
もう一台使うような余裕があるとも思えない。
また、犯人からすれば、3台全てを持ち去った方が心理的に絶対に安心だ。
わざわざ2台だけ残すということは考えにくい。
携帯以外で連絡を取れるとすれば、考えれるのは公衆電話ぐらいだろうか。
ただこのご時勢である。ないとはいえないが、、、、、。

次にB。これはCにも言えることなのだが、脱がされた形跡がないということが"事実"だとすれば、
状況から見るにまさにこれから風呂に入ろうとしていた、もしくは風呂を出た直後に
急襲されたということになる。
洗濯かごや風呂のお湯張りが偽装工作だとしても、当時、全裸だったというのは間違いない。
そんな状況で、誰か、それもあまり面識のない人(もしくは全く知らない人)が深夜に来訪した場合、
ドアを開けるだろうか?
被害者がごく一般的な感覚を持っていたとすれば、まず開けないだろう。顔見知りでも開けはしないと思う。
では、被害者自らドアを開けていないとなると、犯人が何らかの方法で被害者宅に侵入したという
ことになるわけだ。ここでまた分岐になるが、考えられることとしては、

1.被害者がドアの施錠を忘れ、犯人が侵入
2.被害者がベランダの戸の施錠を忘れ、犯人が侵入
3.犯人は元々部屋に潜んでいた
4.犯人が合鍵で侵入

1だが、施錠を忘れてしまったのは偶然とはいえ、被害者の部屋の灯りは点いていただろうし、
少なくとも侵入した際に、いやドアを開けた際には、人気に気づくはずだ。
つまり、居るのを知っていて侵入したことになるわけで、強盗か殺人を視野に入れていたということになる。
つまり、計画性というか犯行への"覚悟"がある。
しかし、施錠忘れということは偶然の産物であるから、これが覚悟のある計画的犯行だとすると
矛盾が生じてしまう。
被害者宅のドアが施錠されていないということを知る術は、そのドアを開けてみる以外にないだろう。
それともドアが開いていればどこでもよかったのか?
マンション中のドアを一つ一つ確かめたとでもいうのだろうか?
あまりにも骨が折れ、リスクも大きい馬鹿げた作業である。
犯人が前から被害者を狙っていたか、たまたま目をつけたか、鍵のかかってない部屋なら
どこでもよかったのか、、、いずれにせよ、偶然鍵をかけなかったという状況が必須なわけで、
かなりレアなケースだと思う。

2は、防犯カメラを嫌がったのか、死角からベランダに登った場合。
ただ、これも施錠していないということを知っていたか、偶然空いていたか、
もしくは、割ってでも入ろうとしたか、の3択だ。いずれにしろ、空き巣ではないだろう。
ましてや、ベランダに降り立った時点で人がいるかどうかは分かるハズ。
つまり明確な殺意か脅す気があったのだろうか?それならば凶器ぐらいは持参そうなものである。
だが殺害方法は絞殺だ。
しかも、マンションの外観を見るに、被害者宅ベランダに行くのは容易いことではなさそうに思える。

3は被害者が帰宅する前に、何らかの方法(ピッキングなど)で犯人が部屋に侵入し、
潜んでいたということだ。
つまり物色中に被害者が帰宅、咄嗟にどこかに犯人が隠れた場合。
だが、仮にそういった空き巣ならば風呂に入った隙に逃亡すればいい話であり、殺害目的ならば
なぜ風呂に入るまで待っていたのか?というか、そもそもこの時間に空き巣はないだろう。
それ以前に部屋の間取りを見るに、どこかに身を潜める場所はほとんどないとも思われる。

4。被害者の知らないうちに、犯人が何らかの方法で鍵を手に入れ、合鍵を作製したという線。
考えられるのは、バイト先のロッカーやスタッフルームなどへ侵入できる人物ということになるが、
このあたりの人脈もとうに捜査されていることだろう。
普段、被害者と接していない人物が鍵を手に入れるのは容易ではない。

兎も角、3以外に共通することは、犯人が「忍び込み」をしたということである。

以下引用

元刑事のひとり言『現場刑事の掟』
2012年06月24日 「浦安看護師殺害事件」容疑者の供述に疑問あり
http://ameblo.jp/ogawa-police/theme-10056350201.html
 今回は、殺人事件にまで発展していますが、容疑者の供述どおりなら、夜間家人が就寝中に侵入し
金員を窃取する泥棒事件、手口で言えば「忍び込み」事件になるわけです。
 「忍び込み」事件というのは、被害者(家人)が就寝(在宅)中の居宅に泥棒に入る手口を言います。
(略)
 通常、この「忍び込み事件」の被害対象になり得る居宅というのは、一軒家が大半で、マンション等集合住宅の場合ですと、3部屋も4部屋もあるような大きなマンションになります。  ワンルームマンションがこの「忍び込み」の対象になることはありません。
 絶対というわけではありませんが、非常に少なく考えにくいということです。
 ワンルームマンションに忍び込みで侵入したとすれば、当然、家人が就寝中の部屋を物色するわけですから、見つかりやすいわけです。  泥棒にとっては非常にリスクが高くなるわけです。
(略)
 窃盗犯の中でも、「忍び込み」の常習者は泥棒のプロと言われ、その中でも、家人が就寝している部屋を物色するのは『プロ中のプロ』と言われています。

引用おわり

被害者の住んでいたのはワンルームである。
被害者が居ると知って、しかも就寝しているわけでもない部屋に入るというのは
ただの無謀というか、可能性としてはほぼないといって言いのではないだろうか。

つまり、元々潜んでいた、という可能性が必然的に上がるが、、、
これも個人的に決して強くは推せない説だ。

・・・本当に殺害後、衣類を脱がされたという事実はないのだろうか?
警察発表を信じて推理していきたいのだが、余りにも状況が不自然すぎる。
衣服さえ着ていれば、被害者が帰宅の隙を付いた強盗など考えられるのだが、この「全裸」
という状況がこの事件一番の謎である。勝手知ったる間柄であれば、なんてことはないのだが。

だが、顔見知りでもなく、全くの他人でもないとなると、その場限りの出会いという線が浮上する。
マンションに程近い路上でのナンパ、もしくは出会い系サイトの類などである。

前者であれば、携帯を用いる必要はないし、そのまま部屋に上がりこめさえすれば、辻褄は会う。
後者は通信機器が必要になるし、待ち合わせもせず、いきなり住所を教え招いたということになるから、
あまりにも行動が軽薄だ。それに、やはりやり取りの残るであろう携帯ぐらいは持ち去るのではないだろうか。

ナンパだとすれば、軽薄といえば軽薄だが、被害者の好みのタイプであったりした場合、
なし崩し的に部屋に入れてしまったという線は考えられなくもない。
その場合、駅近くのパチンコ屋の防犯カメラ以降に出会ったということになり、
相当マンション付近で出会ったということになる。

例えそうだとすると、殺害の動機がわからない。「誰でもいいから、殺したかった」的なアレであれば
通り魔でもいいし、部屋まで行くということは強姦目的かと思いきやそうでもない。(唾液はあったが)
当初、殺すつもりはなく、犯行は突発的なことだったのだろうか。

また謎を深めさせるのは、部屋からは、バッグなどのほかにも、布団のシーツや毛布など
十数点に上る持ち物がなくなっていた
という情報。

まず、気になるのはこれは誰の証言によるものだろうか。

相当親しく、頻繁に被害者の部屋を訪れていなければ、何がなくなっているかなんてわからないだろう。
普通に考えれば交際していた相手か?だとしても十数点も覚えているのだろうか・・・。
相当記憶力がいいか、分かりやすく目立つものだったのか?

まず布団やシーツを持っていく意味はなんだ・・?

次回はこれら「なくなったもの」について考えてみた