茨城大女子大生殺害事件から先日で12年が経った。

当時、私はこの事件の記事などを食い入るように調べていた。
と、いうのもこの事件、不可解なことが多すぎるのだ。

以下、概要。
2004年1月31日午前9時ごろ、茨城県美浦村舟子の清明川河口付近で、山口県出身で茨城
県阿見町在住の茨城大農学部2年原田実里さん(当時21)が、全裸の他殺体で発見された。 
死因は首を絞められたことによる窒息死。死亡推定時刻は、31日(土)の午前0時から2時ごろ。
付近に争った痕跡はなく、原田さんは別の場所で殺害されて運ばれたものと見られる。 

原田さんは遺体発見現場から約6キロ離れたアパートに住んでいた。
その付近には幹線道路が通り、ロードサイド型の飲食店やショッピングセンター
が並ぶ。事件発覚前日の30日午後9時ごろに帰宅した原田さんは自宅で、茨城大
農学部4年(当時)の男子学生と飲食をした。男子学生は酔っ払ってそのまま寝て
しまった、という。

原田さんの謎の行動が始まるのはこの後からだ。

31日午前0時ごろ、男子学生は原田さんが外出する気配を感じる。
原田さんはすでにパジャマに着替えていたが、ジャージーとダウンジャケット→水色のパーカーが
室内から消えていた。テーブルには原田さんの筆跡に似た字で、このような内容
の書き置きが残されていた。

《友人に会いにでかける。遅くなる》
友人とは誰のことを指しているのか。いまだに不明だ。分からないのは、それだけでない。
原田さんは視力が0.1だったが、めがねもコンタクトレンズも室内に残したまま
外出しているのである。自転車は自宅から北西約3キロの土浦市内の電器店近く
で発見された。このため原田さんは自転車に乗ったと思われるが、夜間に裸眼の
まま、ここまで外出したというのはいかにも不自然なのだ。さらに携帯電話も財
布も自宅に置いたままだった。原田さんは一体、どこへ、何をしに行こうとして
いのか。

といった事件。

補足情報としては(週刊誌など含む)

・男子学生は元カレ。今彼は事件当時、麻雀をしていてアリバイ有
・書き置きに使用したペンは見つかっていない
・男子学生の靴が消えていた
・ 水色のパーカーが消えていた(男子学生のものという説あり)
・自転車についていた鍵だが、自宅の鍵もセットになっているはずが、自宅の鍵だけが外されていた
・被害者所持携帯の最終発信記録は1月30日、18時半頃。携帯の着信履歴は21時以降はない 
・当日の早朝5時頃に白いワンボックスカーからニッカポッカ風のズボンの男2人が車から自転車を下ろしている目撃情報有
 ・遺体からは複数の男性のDNAが検出されている
こちらを参考

まずこの事件、転寝をしてしまった男子学生はシロだという仮定で話を進めることを断っておく。
あと、ここでは誰が犯人か、というのを論ずるのはナンセンスであり、場合によっては名誉棄損などといった
繋がりかねないので、ここでは主に被害者が事件当夜に取った行動について解明していきたい。
そこから何か見えてくるものがあるのではないだろうか。

まず、私が思う"謎"は以下である。

A.書き置きについて

B.書き置きに使ったペンの行方

D.外出時、眼鏡、財布、携帯をなぜ置いて行ったのか?

E.男子学生の靴が消えた点

F.自転車の鍵とペアになった自宅の鍵だがなくなっていた点

G.自転車はなぜ電気店近くに遺棄されたのか?

といったところが主に気になる謎。
要するに被害者が夜中にとった一連の行動そのものが、謎の多くを占めている。

まず書き置きについて考えよう。
書き置きには、ニュースソースによって、友人に会いに行くというものや、
ちょっと出かけてくるという意味のものなど、微妙にニュアンスが異なっている。
この時点で、ちょっと信憑性がおけないというか・・実物の写真さえもが公表されてない。
それが混乱を招いている。

とりあえず、要するに"何かの紙"に外出することを示唆する文言が書いてあった、
ということで取り急ぎ話を進めてみたいと思う。

で、この外出それ自体があらかじめ予定されたものか否かということなのだが、
予定があればパジャマを着て、お酒なんて飲まないだろう。
飲酒した段階で、車を使えば飲酒運転になるので、車を使う距離の場所での待ち合わせなどはぼないのではないか。
完全にリラックスムードである。つまり宅飲みでぐだぐだしている際に急遽、外出しなけばならない情事が発生、
あるいは外出を思い立ったということになる。
誰かと会う約束をしていたとは思えない。
それに書き置きに友人と会う約束云々と書いてあったならば、その友人とやらが名乗り出ないのはおかしい。
警察も交友関係は徹底的に捜査しているハズだ。

なので、友人と約束をしておらず、急遽、ということで考えてみると、
 
そこからわかるのは、

A-1.友人にアポなしで会いに行った
→携帯に発着信が21時以降ないので、必然的にこうなるが、それより前に約束をしているかもしれない。
でもそれならば、今から行くなどの連絡をしても良いハズ。

A-2.友人に会いに行く用事ではなかった
→そもそも他の理由で外出した。
なので、書き置きに友人云々書いてあったとすれば被害者が何らかの理由で嘘を書いたということになる。

A-3.その友人(とされている人物)が犯人だった
→友人に会うのが目的で、実際そうならば、この友人が重要参考人で間違いない。
だが未だに捕まっていないということは警察が把握している交友関係の外の人物、あるいは
スルーしてしまっているかもしれない。 

いずれにしろ、わざわざ書き置きするということはすぐ戻ってくる用ではない、ということを意味している。
まあ書き置き自体、その日にかかれたものではないかもしれないという憶測もあるが、
では以前に書いたとして、そんなもの取っておくというのも考えづらいし、
書き置きをする機会(誰かが寝ていたり、風呂に入ってる時に外出)がそうそうあるのかというのも甚だ疑問。
仮に前からあったとして、テーブルにあったのに食事しながら男子学生がそれに気付かなかったというのも変だ。

なので、書き置きから分かるのは被害者は急遽、『しばし外出する用事が発生した

でいいだろう。 

では、書き置きに使ったペンはなぜ見つかっていないのか?
水性ペンだったらしい。(一説によると蛍光ペン)

考えられるのは

B-1.被害者が無意識にポケットに入れていった
→急いでいた為か、ペンをもとあった場所に戻さず、ポケットに入れて出て行った

B-2.外出先で、ペンが必要だった
→何かに記入する必要があり、そのまま持って行った

B-3.誰かに借りて書いて、返却した
→一度外に出て誰かと会った。長くなりそうだからペンをその場で借りて、一旦戻り、
書き置きをしてまた外に出て、ペンを返した

自分で書いていて、2と3はありえなくはないが、限りなくゼロに近いのではないかなと思ってしまった。
なので、普通に考えると1だろうか。
まあ人間、常に合理的な行動が出来るわけではないので、こういった"紛れ"というか、
焦りがあると意味不明な行動を取ってしまうものである。
と、いうか逆にこれ以外に何かあるだろうか?警察も室内はくまなく捜しただろうし、部屋にないのは確かだと思うのだが・・。
一見、ペンには見えない何かオブジェのような形をしていたのだろうか?いずれにしろ、外に持って行った、ということに落ち着く。
もしくは大学等で使っているバッグのペンケースに戻し、そのバッグ自体を持って外出した?
でもそれなら、それが見つかっていないとの報道があってもいい。

被害者は、『書き置きに使ったペンを持ったまま外に出た

逆に気になるのは、書き置きをする余裕(?)がありながら、次の疑問である、眼鏡、携帯などを置いて行っている点である。
外出するのに眼鏡、携帯、財布を持たないのはどういうことだろうか。ここが大きな矛盾であり、
この事件、最大の謎といってもいいかもしれない。

一つ言えるのは財布がある時点で、つまみやお酒の買い足しなどといった買い物に行ったわけではないのは確定でいいだろう。
小銭だけ持って自販機?それなら書き置きをわざわざする必要は考えにくいから、これも違うだろう。
買い物の線は潰せる。またゴミ出しなど野暮用もない。明確な用事があると見る。

なので、眼鏡と携帯だけに絞ってこれらを、なぜ持参していかなかったのか?という可能性を考察してみる。
 
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眼鏡編
 
D-1.実は裸眼でも意外と平気だった
→眼鏡に関して、これを言っては身も蓋もないが、可能性として。
被害者の視力は0.1程度であったと言うから、見ている世界はこんな感じだ。
注意していれば、人物の顔などは認識できないにせよ、どこに物体があるなかど、
おおまかに認識できるのではないかと思う。
実際、どう見えているかなど、本人以外知る術もなく、注意深くしていれば裸眼での行動も
平気だったかもしれない。
ただ、普段から眼鏡を使っている人間が夜道、それも自転車を使うとなると、ちょっと事情が変わってくる。
でも、一つだけ眼鏡をせずに外出するということを説明するとすれば、それは被害者は玄関先やアパートすぐ側、
言うなればアパートの目の前で用があった、という説。外出というか文字通り外に出た、という感じ。
それくらいの距離ならば、眼鏡がなくとも平気だと思われる。

D-2.眼鏡をしている姿を見られたくなかった
→もし、友人に会いに行ったならば、その友人に眼鏡をしている自分に会わせたくなかったのではないか。
要するに普段、非眼鏡で接している人物で、眼鏡の格好が小っ恥ずかしいという心理。
ただ、仮にそうだとしても、その人の家なり、落ち合う場所なりまでは眼鏡は必要なのではないだろうか?
ということは、A-1同様、その人はアパートのすぐそばにいたといえる。

D-3.緊急性があった
→急いでいたので、持参する行動を省いた。
だが、緊急性を考えると最も手間のかかる書き置きをしているという矛盾が生じる。
眼鏡より書き置きを優先しということになる。
B-1に沿ってある程度急いでいた、くらいに捉えておきたい。
なので、緊急性はなかったと思われる。
 
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携帯篇
 
D-1´.必要がなかった
→携帯を持たず外に出るシチュエーションを考えてみてほしい。
短時間、短距離ということがいえると思う。そしてこの二つはイコールで繋げることが出来る。
いうなればすぐそばのコンビニ、ゴミ出し、郵便受けの確認・・程度のもの。
つまり、D-1同様、ちょっと外に出る程度のことだった、ということ。

D-2´.携帯を使えない状況になることを予期していた
→要するに持って行ってもしょうがない、ということ。
例えば誰かと畏まった話をする時に携帯は非常識だ。そういった類の理由。
追記 電源が既に切れ、充電状態にあったかもしれない。

D-3´.緊急性があった。
→これは既にD-3で否定したが、さらに言えば携帯をとりあえず持参し、
メールで伝えたほうが書き置きするより時間を省ける。
それをしていないことが更に緊急性のなさを裏付ける。

また緊急性はないにせよ、何故、被害者はわざわざ書き置きの手段を取ったのか考えてみたい。

状況は男子学生が寝ている部屋である。目の前にいる人間にメールをするという
のは何かこう、変な感じがしないだろうか?後ろめたさ、でないが、それに似たある種の感情。
書き置きの方が常識的、というか・・・。
まぁ、これは主観的なことなので、無視して頂いて構わない。
が、それを抜きにしても、言えることがあり、それはメールの着信音で男子学生が起きてしまわないか、ということだ。むしろこれが最たる理由なのではないだろうか?
寝かせてあげたい、もしくは気付かれたくない、という心理があったように見える。
つまり言ってしまえば、これから自分の行動に後ろめたさがあった、どこに行くのか聞かれたくなかった・・ 
そこで書き置きという音のしない手段に出たのではないだろうか?

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こうすると、眼鏡と携帯とで共通する事項として、家のすぐ側やごく短距離での用事ということがいえる。
逆に長距離の外出ならば、携帯と眼鏡と財布は必需品。
言い換えればこの3つ、最低でも眼鏡と携帯はセットなのである。
そういった場合、どちらか一つ欠けていては不自然なわけで、
全てが揃っているこの状況を見ると、理に適っているというか、逆に自然なのではないだろうか?

つまり、ここで分かったのは、被害者は『アパートから遠くに行く用事はなかった

である。 

次に、E.男子学生の靴が消えた点 を考察しよう。

E-1.被害者自身が履いて行った
→ここまでの流れを見るに、被害者は自宅アパートからごく近い場所に用事があったと私は見る。
それに飲酒による酔いと視力の悪さも手伝ってか、サンダル感覚で男子学生の靴を拝借し、フラっと出た
という流れが一番自然だと思う。
皆さんも思い当たるのではないのだろうか?宅配業者にサインする時など、そこにあった家族の靴を履いたり
するという行為が。なのでこの行動は本当にごく近い場所に行く用事だったということを裏付ける。
この日被害者は渋谷にトライアスロンの会合に行っていたということから、ちょっとしたお洒落をしていた
可能性もあり、そうなると、この時期なので、例えばブーツやハイヒールだったという可能性もある。
それらは履くのにちょいとした手間がかかるわけで、ましてお酒が入っていた状態だと尚、苦労する。
そういった理由も男子学生の靴を拝借した説を後押しする材料になる。

E-2.犯人が持って行った
→他には・・犯人が犯行後、アパートに戻り、靴を持っていった、というのも考えられる。
男子学生に罪を被せるという目的で。
ただ、その場合、遺体遺棄現場に靴を置いていった方がより疑いは増すわけであり、
未だに見つかっていないこの靴を持っていく意味がよく分からない。
またこの場合、犯人は男子学生が被害者宅にいることを知っているわけで、
そこへ侵入するにはリスクが大きすぎる。

状況の流れから靴を拝借したととる方が自然なので、E-1を採用してみたいと思う。

とりあえず一旦、ここまでを纏めると

  • 被害者は急遽、しばし外出する用事が出来たので、書き置きをし、
  • 書き置きに使ったペンを行動の流れでポケットに入れ、
  • そのまま男子学生のパーカーを羽織り、靴を履いて、
  • アパートからごく近い場所に出かけた

である。



今日はここまで。