新たに分かった情報を纏めると、

・遺体発見の翌日以降に、何者かが女性の部屋に出入りした可能性があると判明
・被害者の部屋(3Fの角部屋)のベランダから被害者のものではない靴痕が見つかった
・5月末まで外装業者が出入りしていた
・被害者の部屋から19日の20時頃に長男夫婦を見送った際に着用していたエプロンが椅子に掛けられていた状態で見つかった
・マンションには、エントランスやエレベーターなどに、あわせて12台の防犯カメラが設置されているが、警視庁によると、これまでのところ、不審な人物は確認できていない。
・阿部さんの部屋のポストには、20日の朝刊が入ったままだった。
・被害者宅の玄関のカギは空いており、電気は消えていた。
・被害者の靴は室内を向いていた

といったところである。
時系列を新事実と共に整理。

19日20:00頃 家族を見送る被害者が防犯カメラに写る
20日09:00過 清掃用具のレンタル業者が訪問。鍵は閉まっていた。
23日10:30過 弁天池で遺体発見。
24日午前    宅配業者が訪問。鍵は閉まっていた。
26日     息子と警察が来た時には鍵は開いていた。

大きなポイントとしては、遺体が発見された「後」に、被害者宅を出入りした人間がいる模様。
遺体が発見されたのを知った犯人が、何らかの工作に一度被害者宅に戻ったということであろうか。
これはかなり大胆である。

まぁ、戻った理由は色々考えられるのだが、再度、被害者宅に出入りするところを見られたら一巻の終わりである。容易くできることではない。

まず、エレベーターまで息子夫婦を送るだけなら、鍵は閉めないのが普通だと思う。つまり、鍵はこの時、室内だ。
ここからが問題で、この後、被害者自身が玄関を閉めて出て行ったか、犯人が被害者宅に訪れ、鍵をかけたのか、ということだ。

一つ言えるのは犯人は鍵を開けに戻ってきている。つまり、鍵を持っていたということになる。

そして、鍵は室内にあったという。合い鍵がないということで進めると、鍵を開けるということだけが目的ではなく、鍵を戻すことが目的の一つにあったという見方がまずできる。

犯人が鍵をかけたのであれば、当初、犯人は被害者が自らの意思で失踪したと思わせたかったのでは
ないだろうか。つまり、携帯や財布も一度、犯人が偽装で持ち去ったのかもしれない。

しかし、それらを処分する前に、思いのほか早く遺体が見つかってしまい、その処分に困った。
なので、いっそのこと部屋に戻した、という考えもあるが・・・これはかなり度胸がいる作業である。
それならば、別の場所に遺棄した方が容易い。しかも、失踪させたように偽装させたままでもいいは
ずだ。

わざわざ空けに行ったということは何か理由があるはずで、逆を言えば、「犯人は、犯行時、玄関から出入りした」と思わせたいということになる。

つまり、犯人は実はベランダから侵入したということである。
この季節であるから、クーラーでなく、窓を開けていたということである。老人だとクーラーを嫌って窓を開けるという傾向は高く感じる。

事件当時  ベランダは空いていて、玄関は閉まっていた
遺体発見後 ベランダは閉まっていて、玄関は空いていた

と考えてみよう。

当初のままだとすると、外部犯の手口が濃厚とされてしまうことから、犯行後、再度被害者宅に侵入し、ベランダを閉め、被害者宅玄関を開け、普通にマンションから出ることにより、マンション住人の犯行に仕立てた

という説も考えられる。しかし、この説で問題なのは、ベランダが開いていたのは偶然になり、つまり流しの犯行であるから、運搬し、バラバラにする必要性が感じられないし、殺害か気絶後に被害者を背負うか何かして、3Fのベランダから脱出しなければならない点も厳しい。そこまでの動機が流しにあったのか?

いずれにしろ内部だろうが外部だろうが、この被害者の運搬がネックになってくる。

用意周到な計画的犯行であれば、被害者宅を徹底的にビニールシートか何かで養生し、血液も完ぺきに抜くか何かして被害者宅で解体というトンデモ説もあるが、それにしては遺棄現場が近すぎる。

また気になるのが靴で、室内を向いて置いてあったという。この年齢の方が、靴を室内に向けたままにするのか?普段、被害者がどのように靴を脱いでいたのかが重要なポイントである。
 
【殺害現場はどこか?】 

ベランダ侵入説ではない場合、押し入ったにせよ、訪ねたにせよ、それらは被害者が起きていなければならない。なぜなら、被害者に玄関のドアを開けてもらわなければならないからである。

エプロンが椅子にかけてあった、、これも犯人が戻しに行ったのかもしれないが、
普通に考えると被害者は息子夫婦を見送った後、一旦、自宅へ戻り、一段落ついたということである。
(エプロンが見つかったということは、その日着用していた衣類は見つかっていないのか?)
つまり、事件が発生したのは20時~23時の間あたり?
どうも、長男夫婦が帰ったのを見計らってから行動を起したように感じるのだが・・・偶然だろうか?

仮に犯人がマンション住人だとすると、被害者宅に訪問、何か言ってドアを開けてもらい、どのタイミングでか、被害者の意識を何らかの方法で奪う、あるいは絞殺など血の出ない方法で殺害する。

で、ここからが先ほどからネックになっているが、どのように被害者を外へ連れ出したか、だ。

ちょっと不確定な情報なのだが、こちらの動画にある螺旋階段。
ここに防犯カメラがないという情報もあるのだが、一方であるという情報もある。

仮にない、とすれば、被害者をおぶるような形で運び出し、階段を使い、自室に戻り遺体をバラバラにしたのだと思われる。ただ、おぶって行くにせよ、忍び足で40kg超の人間を背負って、階段を昇るのはかなり酷な作業だ。大体3階層が限界ではないだろうか?犯人はそこまで計算に入れていたのか?

で、この事件最大の疑問がなぜバラバラにする必要があったのか?ということ。
これが謎なのだが、シンプルに考えてみるのも一つの手だろう。

考えうるのは2つで、

1.損壊こそが目的
2.運搬の為と事件発覚を遅らせられる

1は、快楽殺人的な趣でバラしてみたかった、とかそういった類。
また臓器に目的があったというケース。例えば臓器売買、あとは毒薬などで殺害し、それが分かると犯人の身元に繋がるので、内臓を抜き取る必要があり、結果的にバラさざるを得ないと言った場合。 

2は一石二鳥というか、運搬も容易になる上、隠蔽することもできるということ。
まあ、バラバラ殺人の定石で、当然といえば当然なのだが、今回のケースでいえば防犯カメラが犯人にとっては厄介なので、怪しまれなく持ち運ぶように遺体を小型化したのが最たる理由か。ただ、遠くに遺棄できるほどの機動力がないので、「あの池に沈めておけば大丈夫だろう」という楽観的な考えも見え隠れする。だからこそ、遺体が見つかってしまった時に、一度被害者宅に戻って何か小細工を弄するような、大胆不敵だがどこか幼稚な犯行が垣間見えるのである。

そうなると、稚拙ながら計画性、操作かく乱の意図も灰見えるのだが、この計画性がどこで芽生えたのかはわからない。
当初からなのか、殺害後に閃いたのか。しかし、遺体をバラすとなると、それ相応の道具、場所が必要なわけで、もし途中から採用したとなると、当然解体現場は風呂場になるであろうから、任意で捜査された際、一発アウト。まあ、近所の池に捨てるぐらいだからそこまで考えていないかもしれない。この場合、逮捕は時間の問題である。逆に今後の捜査で、マンション住人から犯人が挙がらなければ、この事件は綿密な計画の上に行われたか、あるいは、遺体の解体現場がマンション外、ということになり、その場合、いよいよ雲行きが怪しくなってくる。

追記 
切断された遺体で見つかった女性は、寝間着に着替えたあとに、事件に巻き込まれた可能性がある。
阿部祝子(ときこ)さん(88)は6月19日夜、長男を見送ったのを最後に、目撃が途絶えている。
阿部さんの自宅のいすには、その際つけていたエプロンがかけられていたが、その後の調べで、その日着ていた服も残されていたことが新たにわかった。

FNN:http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00329242.html
 
とのこと。素直に受け取ると被害者が寝る直前、または就寝中に殺害されたということになる。