東京都目黒区の区立碑文谷公園内の池で、無職の阿部祝子(ときこ)さん(88)=世田谷区野沢=の切断遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された世田谷区野沢、無職、池田徳信(やすのぶ)容疑者(28)が「金銭目的で阿部さんの部屋に入った」と供述していることが10日、捜査関係者への取材で分かった。「ベランダから侵入した。6月20日と21日の2回入った」と供述していることも判明。阿部さんと面識はなかったとみられ、警視庁碑文谷署捜査本部が詳しい経緯を調べる。

 捜査本部によると、池田容疑者は侵入経路について、「2階のベランダによじ登ったが、その部屋の窓が閉まっていた。3階の阿部さんの部屋までさらに登り、窓が開いていたので入った」などと供述。2階ベランダと阿部さんの部屋のベランダ、阿部さんの部屋の中から、池田容疑者のものとみられる靴の足跡が見つかった。捜査本部は、池田容疑者が盗み目的で侵入可能な部屋を無差別に探していたとみている。

 池田容疑者は20日午前5時ごろ、黒っぽいリュックサックを持って阿部さんのマンションから歩いて出ていく様子が、マンションのエントランスの防犯カメラに写っていた。翌21日午前2時ごろには、黒っぽいスポーツバッグを肩に掛けてマンションを出て、自転車で走り去る姿がカメラで確認された。

 いずれの日も池田容疑者がマンションに入る様子は防犯カメラに写っておらず、池田容疑者は「阿部さんの部屋には2回侵入し、どちらもベランダから入った」と供述している。

 捜査本部によると、池田容疑者は20日の侵入で阿部さんを殺害し、浴室で切断。いったん帰宅したあと、21日に切断遺体をスポーツバッグに入れ、碑文谷公園の池に捨てたとみられる。池田容疑者は侵入時の状況について「阿部さんは就寝中だった」と供述。「切断には阿部さんの部屋にあった包丁を使った。池とは別の場所に捨てた」としている。

 捜査本部は池田容疑者が住むマンションの捜索で、包丁など刃物類9点、リュックサック、自転車などを押収した。自転車は、池田容疑者が21日に使用したものと同一とみられる。

 阿部さんの部屋には現金入りの財布や預金通帳が残されていたが、捜査本部によると、阿部さんがタンスに現金を保管していたという情報がある。だがタンス内から金銭などは見つかっておらず、捜査本部は室内からなくなったものがないか調べている。

 捜査本部は10日、死体遺棄容疑で池田容疑者を送検した。今後、詳しい殺害方法や遺体を切断した目的などについても調べを進める方針。

当初は報道されていなかったような情報もこの段階でちらほら出てきて、これは警察が容疑者に対して隙を与えるためだったのだろうか。

無差別に空いている窓を物色し、侵入、寝ている(?)被害者を有無を言わさず殺害ということで、これはちょっと防犯に対する意識を改めなければならないような事件である。

ただ凶器はなく、一度帰ってスポーツバッグを取ってきている辺り、殺害し、解体して遺棄するということまでは計画に入っていなかったのだろう。あくまで主目的は物盗り、と。

いわゆる「忍び込み事件」である。

忍び込み事件とは・・・

「忍び込み」事件というのは、被害者(家人)が就寝(在宅)中の居宅に泥棒に入る手口を言います。


逆に、自宅を不在にしている時に泥棒に入られるのが「空き巣」になります。


通常、この「忍び込み事件」の被害対象になり得る居宅というのは、一軒家が大半で、マンション等集合住宅の場合ですと、3部屋も4部屋もあるような大きなマンションになります。


ワンルームマンションがこの「忍び込み」の対象になることはありません。

絶対というわけではありませんが、非常に少なく考えにくいということです。


ワンルームマンションに忍び込みで侵入したとすれば、当然、家人が就寝中の部屋を物色するわけですから、見つかりやすいわけです。

泥棒にとっては非常にリスクが高くなるわけです。


同じ、忍び込みでも、一軒家や大きなマンションを狙う理由は、家人が就寝している部屋以外物色するためです。


窃盗犯の中でも、「忍び込み」の常習者は泥棒のプロと言われ、その中でも、家人が就寝している部屋を物色するのは『プロ中のプロ』と言われています。


泥棒は、「音」に対して非常に気を使います。

侵入の際、物色の際、音には異常なくらい気を使うわけです。

当然ですが、気づかれないためです。


私が知っている限り、ワンルームを専門に狙う「忍び込み」の常習者は聞いたことがありません。

逆にワンルームを専門にした「空き巣」の常習者は数えきれないくらい存在します。

小川泰平氏のブログより引用 



忍び込んで更に家人を殺害する事件というと、浦安看護師殺害事件を思い出す。(心なしかこの事件の容疑者と今回の事件の容疑者の目つきが似ている)
こちらの事件も、夜中被害者宅に侵入、しかし目を覚まされ、騒がれたので部屋の包丁で殺したというものだが、今回はどうだったのであろうか?

顔を見られたというイレギュラーが発生し、事件そのものを隠ぺいする為に殺害、バラバラにして遺棄したというのであれば、まだ理解できるも、もしも就寝中だったとすればこれほど無慈悲なことはない。と、いうか理解できない。
殺害後、マンションを往復し、解体し、遺体の入ったリュックを背負って周辺をうろうろしたからこそ、逮捕されてしまったわけで、そのリスクを冒してまでそのような工作をしたということは事件隠蔽に対する確固たる信念、裏を返せば相当の焦りも窺えるのだが・・・。

あと、2階のベランダが閉まってたから、3階に行ったというが、(要は無作為に選別)
つまり何が起こるか分らないわけで、その割には脅しにも使える凶器も持っておらず、また、侵入した部屋が
たまたま高齢者の住む部屋であったものの、これが屈強な男であったらどう対応したのであろうか?
その辺りの計画性や思考が気にあるところではある。

凶器がなくとも、盗みのできる自信のあるプロ中のプロ、あるいはドのつく素人か・・・前者なら余罪があってもおかしくはない。

被害者のご冥福をお祈りします。