北海道旭川市の住宅で13日、女性(55)とその両親が死亡し、女性の娘が重傷を負った事件で、娘の部屋からは血のついた刃物が見つかった。

 事件があったのは旭川市神居の住宅。13日午後5時ごろ、1階の玄関で、溝口ゆみ子さん(55)が血を流して倒れているのを帰宅した夫が発見した。ゆみ子さんは現場で死亡が確認されたという。

 また2階の1室では、ゆみ子さんの父親(80)と、母親(78)が死亡しているのも見つかった。
 さらに、2階の別の部屋に住むゆみ子さんの30代の娘も両腕にケガをする重傷で、部屋からは血のついた刃物が見つかっているという。

 警察によると以前、家族のうちの誰かが、「生活音がうるさい」と警察に相談していたという。警察では娘がなんらかの事情を知っているとみて、回復を待って詳しく話を聞く方針。

▽続報
 北海道旭川市のアパートで溝口ゆみ子さん(55)と両親の3人が刃物で刺され死亡していた事件で、死亡した溝口さんと父八木福七さん(80)の遺体を司法解剖した結果、2人の上半身に刃物による複数の切り傷や刺し傷があったことが14日、道警への取材で分かった。

 死因はいずれも失血死で、福七さんには10カ所程度の傷があり、心臓や腹部の大動脈に達する深い傷もあったという。

 道警は、溝口さんの母八木テツ子さん(78)も司法解剖して死因を調べる。