広島市南区の自動車メーカー、マツダの社員寮の非常階段で、14日、19歳の男性従業員が血を流して倒れているのが見つかり、その後、死亡が確認されました。警察は、頭に殴られたような痕があることから、殺人事件として捜査を始めました。
14日午後4時すぎ、広島市南区向洋大原町にある自動車メーカー、マツダの社員寮の非常階段2階の踊り場で、この寮に住む従業員の菅野恭平さん(19)が、血を流して倒れているのを同僚の男性が見つけて消防に通報しました。菅野さんは病院に搬送されましたが、まもなく死亡が確認されました。警察が調べたところ、死因は失血死とわかり、頭に殴られたような痕があったことから、殺人事件として捜査を始めました。

警察によりますと、菅野さんは14日は夜勤明けで、午前中には勤務が終わり、その後、寮に戻ったと見られるということです。現場の社員寮は、マツダの本社工場に隣接している4つの独身寮のうちの1つで、今月1日現在で415人の社員や従業員が生活していたということです。警察は、現場の状況を詳しく調べるとともに、付近で不審な人物が目撃されていないか捜査を進めています。