捜査本部によると、頭部と胴体は11日午後3時すぎに同じ場所から見つかり、一部が地面に露出していた。捜査本部は司法解剖で腕や脚との関連を調べるとともに、身元の特定を進める。
腕と脚の司法解剖では死亡時期は判明しなかったが、捜査本部は傷み具合などから遺棄されて1週間以内とみている。一方、腕と脚はそれぞれまとめて置かれていたことから、現場の真上に架かる「桑津橋」から落とされたり、上流から流されたりした可能性は低いという。
足のサイズは23~25センチ程度で、ふくらはぎ付近までの黒っぽい靴下を履いていた。
腕と脚は、左岸橋脚付近の草むらで10日午後に見つかった。当初、腕は肘から先の部分とみられていたが、捜査本部が詳しく確認した結果、肩から先の部分と判明した。
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手足に引き続き、頭部、胴体が発見されました。10メートル離れていた場所の地中から見つかったということで、
またしても不可解です。
というのも、手足は草むらに並ぶように置かれていたのです。対して頭部と胴体は土中。穴を掘り、頭部と胴体を埋めるくらいであれば、手足も一緒に入れれば良いわけです。あたかも発見してくれと言わんばかりです。なぜ手足は草むらに放置されていたのか?このあたり、一貫性がない。
・別人の遺体?
これならばとっくにそうと判明しているはず。
・一緒に入れるのを忘れてしまった?
この場合、かなりドジな犯人と言えます。
・時間がなかった。
恐らく遺棄した時間は深夜から日が出る前の未明でしょう。一旦、全ての部位を柱の根元に並べて、次々と埋めて行ったが、思ったより早く明るくなってきてしまい、手足は残して、逃げるように立ち去った。また、ひと気があったので、退避した。その為、頭部あるいは胴体の一部も隠しきれず露出してしまった。
・発見させたかった
ある種の見せしめといいますか、手足が発見されれば当然周辺も探されるわけで、頭部や胴体が見つかるのも時間の問題です。それを想定の内に入れて、わざと手足だけ露見されるようにしておいた。この場合、犯人は暴力関係の人の可能性も出てきます。
いずれにせよ、雑といいますか、確実に隠そうという意図が見えない。それにしては、穴を掘るという労力を伴う作業をしている。もしかすると、それをあまり労力と捉えていないもの、つまり普段からそういった作業に慣れている人物の犯行かもしれない。穴を掘るに必要なスコップなどの器具も、この為に用意したというよりは、予め持っていたと考えた方が自然だ。
また遺体は、靴下は履いていたのに、衣類は着用されていなかったようで。これは解体する際に衣類は邪魔だから脱がせたという線が濃厚でしょう。靴下のみを履いた状態で殺されたということも考えられますが。
20~50代の男性ということは判明しているようで、足のサイズから見ると被害者は小柄な男性ですね。また手の部位は肘から先ではなく、肩から先であったと。となると、頭部や胴体も発見されていることからして、車などの機動力を有している人間の犯行の可能性が高い。スコップ的な器具も必要だし、そんなもの持って歩いていたら、かなり目立ちます。車がないとすれば往復して持っていけないこともないかもしれんが、その場合ごく近所でないと厳しいでしょう。
頭部と胴体を隠せるぐらいの穴掘りと言うと割と大がかりな作業、そういった力仕事を考えると、犯人は男性の可能性の雰囲気がしますが、複数犯も十分にあり得、今のところは被害者の身元の特定を待ちたいと思います。