愛媛県今治市の市営住宅で高齢の親子が殺傷された事件で、関与した疑いがある参考人として、今治署捜査本部が4日に任意で事情聴取した近所の女性が5日午前9時ごろ、市内の建物内で自殺しているのが見つかった。女性は30代で、近くに遺書があった。捜査本部が明らかにした。

 捜査本部は4日に殺人容疑などで自宅を家宅捜索。5日も聴取する予定だった。県警幹部は「捜査は適正だった」としているが、聴取や遺書の内容、自殺の状況を明らかにしておらず、一連の捜査の適否が問われそうだ。


 捜査本部は市営住宅で親子が殺傷された事件のほか、4月下旬に近くの住宅で高齢女性が殺害された事件との関連も調べていたが、死亡により両事件の解明は遠のいた。

 捜査本部によると、4日午後1時半ごろから同10時半ごろまで今治署で事情を聴き、同11時ごろ家族の元に帰した。逮捕状は請求していない。

 捜査本部は5日朝まで過ごした場所を明らかにしていないが、家族が同じ建物内にいたという。捜査員が迎えに行き、死亡しているのを家族とともに発見した。 県警の中川純市刑事部長は「(女性の)ご冥福をお祈りするとともに、ご遺族の方にはお悔やみ申し上げます」とのコメントを出した。

 市営住宅での事件は3日午前9時ごろ発生。住人の岡本久行さん(70)と母、ユキヱさん(92)が刃物で切り付けられ、ユキヱさんが死亡した。重傷を負った岡本さんは「知らない中年の女に刺された」と話した。4月26日には約400メートル離れた住宅で、住人の越智(おち)サツキさん(81)が腹部を刺され死亡しているのが見つかった。

 捜査本部は、親子の事件があった時間帯に現場付近の防犯カメラに写っていた女性に着目、事件に使われたとみられる自転車などを調べていた。



というわけで、容疑者と見られていた女性が自殺・・。一度は家族に引き渡したということだから、証拠不十分だったってことなのか・・?とりあえず家族が見つけたってことは、自殺したのは自宅だろうか。これも警察は想定外だっただろう。遺書があったということであるが、内容は明らかになっておらず、自殺の動機も不明。仮に彼女が一連の犯人だったとすると真相は完全に闇の中である。
ひとつ考えられるのは、統合失調症的な精神を患っていた?という安易な素人考えしか思いつかないのが辛いところ。



ただ、これに関連して一つ、気になる事件がある。
昨年3月の日刊スポーツの記事なのだが・・

21日午後2時5分ごろ、愛媛県今治市宮下町2丁目の路上で、 

女性が胸に刃物が刺さった状態で倒れていると110番があった。 

心肺停止の状態で今治市内の病院に搬送されたが、午後3時10分に死亡が確認された。 

県警によると、死亡したのは今治市の無職女性(79)。 

争ったり、所持品を盗まれたりした形跡が無かったことなどから、 

自殺の可能性が高いとみて調べている。女性はうつぶせに倒れており、 

傷は胸の1カ所で周囲に血痕はほとんどなかった。司法解剖して詳しい死因などを調べる。 

現場はJR今治駅の北西約500メートルで、人通りの少ない路地。(共同) 

同じ今治市で、このような類似性のある事件が起きている。

・高齢女性
・刃物は現場に
・金品目的ではない

県警はどうやらこれを自殺といった形で処理してしまったようなのだが・・・
このような事件で警察が自殺の可能性を示唆しているという記述がある場合、ではなぜそうのような判断に至ったのかが記されていないことが、毎度のことながら歯痒い。名誉とかで書けぬ事情があるのだろうか。遺書があったとか、悩みを相談していたとかそういった一つ記述があれば納得もできるのであるが・・・。
現時点では、これも今回自殺した参考人の女性の犯行ではないとは言い切れぬ、が、先ほど申したように被疑者死亡に付き、真犯人が捕まる以外、真相は闇の中である・・・・・・・・。