未解決事件と聞くとなぜか私はふとこの事件が頭に浮かんでいた。恐らく昔にテレビのチカラという番組で取り上げられ、それが強く印象に残っているせいだろう。当ブログでも一番最初に取り上げた事件である。私の中ではこの事件の犯人は半ば「ファンタジー化」といっては語弊があるかもしれぬが、創作の中の人物のように思えて、逮捕の一報を聞いた時は、まさか、という感情と共に感慨深さのような得も言えぬ感情を抱いたものだ。

14年の時を経て、容疑者が逮捕された。
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広島県廿日市市で平成16(2004)年、高校2年の北口聡美さん=当時(17)=が刺殺された事件で、
殺人の疑いで逮捕された会社員の鹿嶋学容疑者(35)が、わいせつ目的で北口さんの自宅に侵入したという趣旨の供述をしていることが16日、捜査関係者への取材で分かった。
北口さんに着衣の乱れやわいせつな行為をされた形跡はなく、廿日市署捜査本部は供述の裏付けを進める。
捜査関係者によると、鹿嶋容疑者は「面識はなかった。(事件直前に)偶然見かけて後をつけた」とも供述。北口さんの周辺でも同容疑者との接点は浮かんでいない。
鹿嶋容疑者は当時の状況を「仕事を首になってうろうろしていた。自暴自棄になっていた」などと説明しており、捜査本部は偶発的に事件を起こした可能性もあるとみて調べている。
捜査本部によると、事件当日、北口さんは学校から帰宅後、家族に「仮眠をする」と伝え、離れの2階の自室にいた。
1階の玄関付近で胸などを刺されて倒れているのが見つかった。
現場には土足の跡が残っており、ドアノブの指紋が鹿嶋容疑者のものと一致。捜査本部は、鹿嶋容疑者が2階まで侵入し、逃げようとして1階に下りた北口さんを刺した疑いがあるとみている。

・時系列

2001年3月    宇部市内の高校を卒業
2001年4月    長門市内の金属加工会社に就職。萩市内の工場に勤める。数年して退職。実家に戻る。
2003年10月頃? 再び実家から出る。
2004年10月5日 北口聡美さんを殺害した疑い
2001年11月頃  宇部市内の建設会社に就職、実家に戻る
2018年4月3日  山口市内で同僚を蹴り、山口県警から任意で事情聴取
2018年4月13日 北口さん殺害の疑いで広島県警に逮捕


2003年10月頃から北口さん殺害まで1年弱の空白期間が存在する模様。
いわゆる無職の期間である。自暴自棄になってウロウロしていたというが、宇部から廿日市は100キロほどあり、
ウロウロするには少し距離があると思えるが、どうだろう。何故この場所で犯行を起こしたのかが気になる。

肝心の動機だが、わいせつ目的で北口さんの自宅に侵入したという趣旨の供述をしているようだ。
しかし、被害者に着衣の乱れはない、と。これは、被害者に襲いかかるも、必死の抵抗にあったとかで逃げられ、
追いついて玄関先で逆上したかパニックになったとかで強襲、駆けつけた祖母も口封じの為、手を掛けたといったところだろう。
個人的に容疑者は当時、相当焦っていたと思うのだがどうだろう。

被害者と面識もなかったことから、どうやら行きづり、通りすがりの犯行の可能性が濃厚。
「わいせつ目的で侵入」というところがミソで、空き巣目的で侵入したところ、被害者と鉢合わせてしまい、
空き巣から強姦へとシフトチェンジしたという線ではなく、額面通りに受け取ると、

・被害者の後を付け、わいせつ目的で家屋に侵入した
・女子が一人でいるような家を探し侵入した

というこ二つのことが考えられる。

一つ目は、被害者宅付近で容疑者が被害者を見かけ、後を付けたというもの。
被害者を見つけた時、被害者は学校帰りで制服を着ていただろうし、となると未成年であるから家には家人がいることも想定されるわけで、
被害者しかいないという確信もなく家に侵入するには中々リスキーである。が、家人がいた場合、構わず殺害するつもりだったのかもしれず、
そこのところは不明瞭である。

二つ目は所かまわずと言うべきか、女性が一人でいる家を探していた、と。かなり大胆であり、リスキーにもほどがあるが、これもあり得なくはない。
周辺では空き巣被害が多発していたようだし、これが容疑者の仕業だとすると、家人がいなかった場合、空き巣にシフトチェンジしていた可能性も考えられる。

いずれにしろ面識のない通りすがり的犯行だったようで、捜査線上に浮上しなかったのも頷ける。
しかし、あの似顔絵は以前、20歳くらいにしては老け過ぎだではと述べたが、特徴はまま捉えているように思う。
生存者であり、目撃証言をしたお婆ちゃんは御存命なのだろうか。

自室から押収されたナイフを事件に使ったという趣旨の供述をしていることが15日、捜査関係者への取材で分かった。

という情報も。13年間、なぜ処分しなかったのだろうか。いつか捨てよう捨てようと思いながらも時を経てしまったか。

今回は同僚を蹴ったことから警察沙汰に発展したが、同僚が被害届?を出さなかったら確実に現状捕まっていないだろうし、
容疑者も蹴ったぐらいで警察に駆け込まれるとは思わなかったんだろう。13年の時間が容疑者に油断を生じさせたか。
しっかりと指紋を取った警察はお手柄である。

こういった交友関係で容疑者が浮上しない未解決事件は、行きずりの犯行が多いのかもしれない。
茨城女子大生殺害事件もそうだった。動機は決まって強盗、わいせつである。

しかし13年・・・現実社会に一般市民として溶け込んできたのである。

我々のすぐ近くにもそういった人間が紛れ込んでいる可能性があるのである。