1/28放送「追跡!真実の行方」を見た。



16年前の1999年8月、東京都町田市の美大1年井出真代さん(失踪当時(18))が失踪した事件である。

まず驚いたのは16年前?ということと同時に何故今?という点。

番組によると、時効が撤廃されたので過去の事件を洗っていたところ、「事件性あり」ということで
警察が最近になり再捜査をし始めたらしい。本当か?

他にもそういった事件はありそうなものだが・・。
表向きには言えない切っ掛けがあるんじゃないの?というのは勘繰り過ぎか?
とはいえ、16年前である。16年前の8月のこと、覚えているのだろうか?私はといえば全く覚えていない。
いくらなんでも再捜査するのが遅すぎるだろう。当時本格的に捜査をしていれば・・と思う。
こういったケース、他にも多いんだろう。

事件の概要としては

同居していた両親と弟が1999年8月13日早朝、愛知県に帰省し、井出さんは1人で家に残った。(次の日、歯医者を予約していた為)
両親が翌14日、自宅やPHSに電話をかけたが井出さんは出ず、PHSはその後つながらなくなった。
家族は16日に帰宅したが、井出さんの姿はなかった。
井出さんが最後に確認されたのは13日午後5時50分ごろ、近所のレンタルビデオショップだった。
ビデオの返却記録が残っていたほか、店員も覚えていた。その後は一切、消息が分からなくなっている。
14日夕に予約していた歯医者にも来院しなかった。
失踪時の所持品はバッグと約1万5000円が入った財布、PHSのみ。
クレジットカードやパスポートは所有しておらず、保険証は自宅に残っていた。
口座には約2万円あり、失踪後に両親が5万円を振り込んだが、引き出された形跡はなかった。
井出さんは身長約170センチの痩せ形で、当時は茶髪のショートカットだった。
ノースリーブシャツにジーンズ、サンダルの軽装だったとみられる。

他にも不審な男な男に付きまとわれていたなどの情報もあった。

時系列から13日夕方から14日夕方の約24時間の間に何かあった模様。

井出さんはPHSを持って出ているので、その履歴を警察が照会すれば何か手掛かりになるかもしれないのだが、
PHS会社の記録保持は10年までで、16年経った今では、当時の記録は当然残ってない、という体たらくぶり。
呆れ返るのも忘れて吹き出しそうになった。
当時の警察はPHSの記録一つ照会することもできなかったのだろうか?
事件性がないからといっても、一応それぐらいやってもいいのではないか。
その結果、事件性がないというのなら、まだわかる。
何もしないうちに、唯一の手掛かりであるPHSの履歴を照会するという基本中の基本すらせず、
16年ほったらかし。
それで今になって腰を上げたところでもう遅い。遅すぎる。

残る手掛かりは、不審な男なのだが、この男、井出さんと同じ美術研究所に通っていたらしい。
そこで一目惚れし、最寄駅までついてきた事実があった。
 その美術研究所の名簿を調べればすぐにその男は割り出せそうなものだが・・・
それはさすがにやっているだろうが、情報がないのでわからない。
PHSの記録すら照会していないぐらいだから、やっていないのかもしれない。

本も読みかけで、食器も出しっぱなしという点で、本ブログでも以前取り上げたが、大分日出町35歳主婦行方不明事件と通じる部分がある。
こちらも、飲みかけのお茶を置いたまま失踪し、自発的なのか事件性有なのか判然としない行方不明事件だ。

家出する人は常人には計り知れない考えがあるのかもしれず、一概に事件とは言えないのは確かであり、
これは自殺する人の心理に似ているかも知れない。

MPSによると自殺者のうち半数は自宅以外の場所で自殺しており、自殺者の半数は「死ぬ場所を探す目的」で家を出て、
その後、自殺に至ってしまうらしい。

ただ、失踪だとすると状況から鑑みて突発的、発作的な線が強そうだ。

あとこういった失踪・行方不明事件で、十数年ぶりに帰ってきた、とかの話を聞いたことがない。(あるのかもしれないが)
何にせよ、病気や怪我をしたら病院に行くはずで、そうしたら保険証が必要になるであろうから、
そういった時にMPSや然るべき機関に自動で照会できるようなシステムができないものか。
病院だけでなく役所関係でもいい。

でもまあ、難しいだろうな。

井出真代さんの1日でも早い発見を祈る。